注目すべきは問題行動ではなくそこで起こっている問題

愛犬の困った行動を目の当たりにした時、どうすればやめさせることができるか、という所に目がいきがちですよね。

でもそれよりも注目してもらいたいことがあります。

 

それは、犬の行動によってどのような問題が生じているかということです。

 

問題行動とは、犬の行動の中で人間が問題と感じる行動のことを指します。

私は、この人間が感じる問題の部分に注目します。

 

お客さんに向かって吠える犬さんがいるとします。

来客に吠えるという行動が問題行動です。

でもそこで生じている問題はなんでしょう。

例えば、愛犬が吠えることによって、“お客さんと話をすることができない”ということも問題としてあげられるのではないでしょうか。

私が解決に臨むのは、この問題の部分です。

もちろん犬の吠えを放置するということを言っているのではありません。

その状況で愛犬が吠え、その結果お客さんと話をすることができないという問題が生じるのであれば、

愛犬が吠えないようにトレーニングをすること以外にも、

来客時に愛犬が吠えないような対策をする事や、

飼い主さんがお客さんと話ができる環境を作る事、

もっと言えば、そのお客さんと話をする必要があるのかといった応対方法まで考える必要があるかもしれません。

 

このように犬の問題行動だけに注視するのではなく、問題という視野を広げたとらえ方をすれば、

犬の行動的問題に対してできる事はたくさんあると思うんです。

問題解決のためには柔軟でありたいと考えています。