愛犬と快適にお散歩するためにできること。リードの長さに注目しよう!
あなたが使っているリードの長さは何cmですか?
じつはリードによって長さに違いがあるという事をご存知でしょうか。
多くのペットショップで売られている主流のリードは120cmです。
チョークカラーとセットで売られているようなリードはもう少し短めで100cm~110cmですね。
30cmほどの短いリードや、2m以上の長いロングリードなど、状況に合わせて使い分けるものもあります。
今回、なぜ唐突にリードの長さの話をしているのかと言うと、
それはリードの長さが愛犬のリードの引っ張りに関わってくるからです。
犬は走性という習性を持っています。
走性とは、自由に動くことのできる生物が外界からの刺激に対しておこなう方向性のある運動の事を言います。(三省堂 大辞林より)
なじみのある現象としては、虫が光に寄っていく「走光性」ですね。
犬の場合は、体に加わる力と反対の方向に動こうとします。
ちょっと確認してみてください。
ソファでくつろいでいる愛犬の体を横方向に押すと、押し返してきませんか?
お散歩でもこの現象は起こっています。
前方に気になるものがあり愛犬が少し早足になった結果、リードがピンと張ったとします。
リードが張っていると、どうやら犬は後方に引っ張られていると感じるようです。
体が後方に引っ張られるため、犬は前方に動こうとし、結果としてリードをグイグイ引っ張る状態になってしまいます。
信じられませんか?
それではお散歩で愛犬とゆったりと歩いている時に、リードをゆっくりと後方に引っ張ってみてください。リードが張った時点で犬は急にグイグイ前に引っ張り出すのではないでしょうか。(もちろん個体差はあります)
リードが短ければ短いほど、ピンと張る機会も増えるため、犬が前方に引っ張りやすくなるのですね。
これを防ぐために私は150cm~180cmの少し長めのリードをお勧めしています。
長めのリードに変えるだけで、リードがピンと張る機会が少なくなり、その分犬は引っ張らずに歩くことができるようになります。
犬は首が締まって苦しいという経験をしなくて済みますし、飼い主は腕が疲れることが減ります。
win-winではありませんか!
長めのリードを使うことはお散歩をより充実したものにします。
例えば、リードにゆとりがあると犬は飼い主の歩くペースにぴったりと合わせなくてもよくなります。
地面や風のニオイを嗅ぐ時、路地裏から聞こえる奇妙な音に耳を澄ます時、飼い主には見えない“何か”を目を凝らして見る時、犬は立ち止まって確認したいはずです。
リードが短いと、犬は立ち止まるごとにガツンとリードを引っ張られてしまいますよね。
ある程度自由に歩き回ることができると、好きな場所に行き、好きなニオイを嗅ぎ、お散歩はもっと充実したものになるでしょう。
人と犬がお互い快適にお散歩できるようにリードの長さに注目してみませんか?
※長めのリードに切り替えても、まだ扱い慣れていないうちは周囲に気を配り安全にお散歩をしてくださいね。
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