上下関係を築く ≠ きちんと躾ける

犬による咬傷のニュースがあるとSNSでは上下関係という言葉で溢れかえります。

そういった光景を見ると、上下関係という考え方が広く一般的に浸透していることを強く実感します。

普段犬に関する情報に触れていない人や、そもそも犬を飼っていない人たちも雑学を披露するかのような感覚で上下関係という言葉を持ち出しアドバイスしようコメントされています。

 

「犬は上下関係を大切にするからきちんと躾けないと」

と。

このようにおっしゃる人の頭の中では、「きちんと躾ける=上下関係を築く」となっているのですね。

私は皆さんに「上下関係なんて気にしないでください」とお伝えしていますが、

そのような人たちにはこの言葉は「きちんと躾けないんだ」「問題を放置するんだ」と受け取られてしまいます。

だから私は上下関係について私の考えを詳細に言語化して一緒に発信します。

 

 

 

「犬は上下関係を大切にするからきちんと躾けないと」とおっしゃる皆さんに伺いたいのは、その上下関係とは具体的にどんな関係性なのかという事です。

その関係性を具体的に言語化して説明していただきたいです。

 

なんとなくのイメージで上下関係という言葉を持ち出していませんか?

人それぞれ自分の定義で上下関係という言葉を用いていませんか?

 

従来のドッグトレーニングが掲げてきた上下関係というモノがどのようなものか。

その危険性を理解していただきたいと考えております。

 

上下関係は犬たちにとって健全な関係ではありません。

本来どのような関係を築くべきかを考え、そのうえで目の前で起こっている問題と向き合い対応していきます。

犬との暮らしの中で起こっている行動的問題を放置することは決してありません。

飼い主様とその愛犬たちが、より良く幸せに快適に暮らしていけるように取り組んでまいります。