40年間変わらずに誤った考え方を持つ人たち
40年前の犬のトレーニングマニュアルの本です。(中古だったのでボロボロです)
この本が「犬とは上下関係が大切」という考え方を世に広めるきっかけとなった本と知り、興味本位で読んでみました。
乱暴な方法や明らかに間違った方法が紹介されていて、一般の飼い主さんが参考にするのはとても危険な内容、というのが全体の感想なのですが、、
読んでいて驚いたことは、
正しいことも書いてある! Σ(゚Д゚)
ということでした。
(正しいという言葉を使うのはおこがましいのですが、、)
例えば、
この本で彼らは、トレーニングにおいてほめることは絶対に必要であるとし、食べ物がトレーニングのシステムの中で使われるなら、ポジティブな反応を促進するものとなる事を告げています。
トイレトレーニングの項目でも、
「粗相をしたら、犬の鼻をそこに擦り付ける。」
「粗相を見つけたら、叩いて叱り、しばらくの間かまわない。」
といったことが、するべきではない間違った方法として紹介されています。
現在のドッグトレーニングでも、訓練で食べ物を使わないことにこだわるドッグトレーナーさんたちはいます。エサで釣るというイメージからとても醜悪なものに感じるのでしょう。
現在のドッグトレーニングでも、愛犬がトイレを失敗した時、犬の鼻をそこに擦り付けることを提案するドッグトレーナーさんはいます。
40年前にも同じ考え方をする人たちが一定数いて、それについて言及しなければいけなかったのでしょう。
ということは、上記のような考え方を持っている現在のドッグトレーナーさんたちは、40年前の誤った考え方を未だにしているということですね。
犬の行動学は日々発展し、新しい情報がたくさんでています。日進月歩です。
「上下関係が大切」という考え方も、現在の第一線でおこなわれているドッグトレーニングでは否定されています。
40年間変わらずに誤った考え方を持つドッグトレーナーさんたちは、何にこだわっているのでしょうか。
と、この本を読んでふと思いました。