【犬のしつけ】どうして慣れないのでしょう? その2
前々回の記事から「慣れ」について取り上げています。
今回も練習しているのになかなか慣れてくれないという問題について続きを書いていきます。
2つ目:刺激が強すぎる
前々回の記事で「馴化」という現象を取り上げました。
●馴化 刺激の反復提示によって、生得的反応が徐々に減弱する |
おさらいすると馴化とは同じ刺激に何度も曝されることでその刺激に反応しなくなっていくという現象です。
そしてこの馴化とは逆に、同じ刺激に何度も曝されることでその刺激により激しく反応するようになることがあります。
これを「鋭敏化」と言います。
曝される刺激が強すぎることによってこの鋭敏化は起こります。
刺激が強すぎると逆効果になるという事ですね。
例えば、
他の犬を怖がる愛犬を慣れさせるためにたくさんの犬がいるドッグランに放り込む方がいらっしゃいます。
あまりにもたくさんの犬たちに困れてその子は恐怖で動けなくなります。
このような体験によって他の犬をより怖がるようになる犬は本当に多いですね。
ここでさらに知っておきたい事として「どれくらいの刺激が強すぎるか」という刺激の妥当範囲は犬それぞれで違うという事です。
人間からするとほんの些細なことに映るかもしれません。
他の犬では慣れていた刺激かもしれません。
でもあなたの犬にとってはそれらも「刺激が強すぎる」となることがあります。
あなたの犬にとってどれくらいの刺激が妥当かを考えるためには、実際にその犬の様子をよく観察していく必要があります。
それぞれの犬に合った方法を考えるためにはとても大切な事です。
ここまで練習しているのにどうして慣れないのかという事について書いてきました。
これらを踏まえて「じゃあどうするか?」を考えないといけません。
区切りをよくするために今回はこのへんで。
読んでいただきありがとうございます。
次回に続きます。
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